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観光型MaaS伊豆「Izuko」のPhase 3

MaaS


2019年4月1日より、日本初となる観光型MaaS「Izuko」の実証実験が静岡県伊豆半島東急電鉄急行が中心になって始まりました。

主な取り組みは、アプリによるAIオンデマンド交通、自動車シェアなどの移動サービス、観光情報の検索、予約、決済の一元化などです。

経路検索では伊豆急線全線、伊豆箱根鉄道駿豆線全線と路線バスが検索でき、AIオンデマンド交通、レンタルサイクルレンタカーの予約が可能になり、また、2種類のデジタルフリーパスが購入できます。

このフリーパスを持つことで、鉄道、バスの乗車時にスマホの画面を駅員に見せるだけで通過することができるため、現金の支払いが必要なくなり、特に、観光施設の入場券を購入することもできるため、入場券売り場での長い列に並ぶ必要もなくなります。

現在は3回目の実証実験(Phase3:2020年11月16日から2021年3月31日)が行われました。

ここではPhase 3について簡単にまとめました。  

Phase3で行ったこと

Phase3では以下のことを行っています。

  • サービスエリアを西伊豆エリアや静岡・静岡空港エリアまで拡大
  • 観光商品をPhase2の約6倍にあたる125種に拡充
  • オリジナル観光体験を地元事業者と連携して作り出す
  • 事前購入機能の導入
  • 会員登録時の認証や決済方法の選択肢の増加
  • ワーケーション施設との連携

Phase3の結果

  • エリア拡大の結果、販売枚数全体における中伊豆、西伊豆エリアの商品販売割合はPhase2の3倍となる12%伸長
  • 全利用者の2%をワーケーション滞在者が占めていた。
  • Phase2と比較した全チケットに対する観光チケットの販売割合は高くなった
  • 観光チケットの合計販売数は想定を下回った。(コロナ禍の外出自粛の影響を受けたことが原因)
  • 交通チケット購入者の約半数が事前に購入し、約4割のユーザーが新しく導入した認証、もしくは決済方法を利用

参考文献